プログラミング教育

小学生に教えたいプログラミングを考える

投稿日:2019年1月4日 更新日:

これまで、小学1年生から小学6年生まで、7-8年間にわたって長く京都市教育委員会主催の京少年少女モノづくり倶楽部 にて、プログラミングを教えてきました。

その中で得た知見から..

※下記はあくまで、これまで得られた経験からの私見です。様々な意見ありますので、あくまでも参考として。

実施内容と結果

1,2年生

私的学童の児童を対象に、クムクムロボットを使ったプログラミング講座を行いました。1日2時間程度の講座で2日間。

1日目は1人1台のロボットを動かす。2日目は数人に1台のロボットを使いストーリーに基づいたイベント的な授業

結果として、この年代の児童は、作る過程よりは、ものを動かす!動いた!という部分に楽しさを感じるため、プログラミングという点では少し無理がある?

また、チーム制をやっては見たもの、私設学童でそれなりの教育が施されている児童だったためか、意外に、纏まりがありチームワークが取れたということ。これは、一般の公立に持って行った時に成立できるのか?

また、いつもいる教室は、学校の勉強的な要素が強いだろうから、ここで、2時間にも渡る授業が可能なのかどうか?

3年生

私観ではあるが、4-6年生についてはそれほどの差は感じられないが、3年生は少し微妙。

考えようとする態度と集中は、1-2年生とは比べものにならないほど上ではあるが、4年生との理解力に少し差があるように感じる。

そのため、4-6年生の教材より1-2年生の教材を使う方が入り口は優しいかと思われた。

しかし、一部、1-2年生仕様では、幼稚に感じる児童もいるため、入り口を1-2年生教材に取り、多少進んだところで4-6年生教材に切り替える等の調整は必要?。

4-6年生

安定感を持って授業が行える。

クムクムを使った二足歩行の前には、ボードコンピュータとコマンド言語(ローマ字と数字の組み合わせの簡易言語を開発した)もので、スイッチ制御、ループなど様々な処理を3時間の講座でも行ったが、問題なく実施でる。

ただ、この年になると、自分で向き不向きを判断できるようで、向かない子は、開始時点で手をつけなくなる傾向があった。

また、親のヘルプは殆ど不要!

年代別に考えると

1-3年生

とにかく触って結果が目の前にでる楽しいものが必要。

プログラミングでなくても、コマンドをクリックするだけで動く対象物を、自分の思うように動かすために、コマンドを切り替えてクリックすることだけでも充分!

たとえば、目の前に歩くロボットがり、そのロボットを目的地まで、左や右に方向をかえながら歩かせるという処理。

用意されているコマンドが、左に一歩、右に一歩、左に1回転、右に1回転とした時、プログラミングでは、このコマンドを続けて並べ、並べたプログラミムを一気に動かして目的地までたどり着く動作を作る。

しかし、1-3年生あたりでは、左に一歩、右に一歩、左に1回転、右に1回転の各コマンドを、クリックしてどんどんロボットを動かして目的まで動かす。程度でも充分学習になると考える。

一部の児童では、右足一歩と左足一歩を繋いだ、一歩歩く自動命令を作り、一回のクリックで歩かせたり、また少し進んだ自動は、これを3回繰り返すで囲ったりして、さらに自動化を考えたりする。

これだけでも充分シーケンスを学ぶことができ、論理的思考やプログラミング的思考の第一歩にはなると思われる。

具体的には、ラジコン操作のロボットかもしくは、ラジコン操作もプログラミングもできるロボットが面白い。

クムクムではこの年代の子には、4-6年生より簡単なコマンドで動くスクラッチとロボットを用意して実験をした。

4-6年生

プログラミングとして、コマンドを並べて自動で動作をさせる工程を実施できる。

プログラミング的思考である、繰り返しや判断、waitなどの考え方も充分理解ができるので、それなりのプログラミング学習が可能。

しかし、ループや判断のネスト(入れ子)処理は、なかなか理解し難い部分があるため、ここは単純処理からじっくり持ち上げる必要があった。

変数については、出来るだけ具体例を持って興味ある題材で実施しない限り、理解は難しい。

スクラッチを使ったプログラミング教材では、変数のカウントアップダウン、そして繰り返しのブロックコマンドに要注意!

実施したい授業、実施したくない授業

プログラミングの楽しさを感じてもらう事が最も大切だとおもう。そのため、プログラミングを偏り過ぎた教材や授業は避けたい。

また、最も実施したくない事は、算数やその他の教科に繋がった課題。これは、子供達にとって勉強の延長になってしまい、楽しさ半減になるのではないか?と心配します。

あくまで、プログラミングはプログラミングで学ぶ事が理想と感じます。

また、出来るだけ画面以外の実際の物が動くもの!目や耳や肌で感じられる、より、具体性のある対象物が欲しいと思われます。

画面上で動くプログラミングツールとして有名なのは、スクラッチ。無料で簡単に動くプログラミングツールでMITが開発し、全世界で3000万ダウロードされたものです。

クムクムもこれをつかいます。

スクラッチは充分プログラミングの勉強になりますが、一つ残念な事は、キャラクターや画像を中心にしたプログラミングになるため、題材がゲームよりになってしまう事です。

現にスクラッチでのプログラミング題材や市販の本では、殆どがゲームです。

これでは、子供達は完成するゲームにばかり気を取られ、プログラムを作っている過程に集中しません。何のためにこのブロックをここでつかい、どうしてここでこの画像に切り替えるのか?その目的がプログラムではなくゲームの結果として進めてしまうためです。

仕様の理解とその実現の為のプログラミングではなく、ゲーム完成のためのブロック起き作業化してしまいがちです。

その他、安価で使いやすい、ICHIGOJAM(イチゴジャム)があります。ボードと画面を繋いでプログラミングができます。

とても安価で手軽で、しかもBASICでプログラミングができるので入門にも適していますが、これも画面上のプログラミングが基本になってしまいます。入出力も持っていますので、画面以外の制御もできますが、各地方、色々な所でこれを利用して行うプログラミングの多くは画面だけのものが多いようです。

あと、BASICコマンドを入力しなければいけない事と、画面も小さく、BASIC自体が既に古い位置にいますので、これからの事を考えて、少し疑問が残ります。

最近出てきた優れものに、マイクロビットがあり、これはスクラッチと外部機器(ボード)の組み合わせで学習がしやすいものです。しかも安い!

ただ唯一残念は、イギリス製なのと、体型だったカリキュラムが見受けられないハード中心なものであるため、教える側、教えられる側の負担や継続性がどうなのかな?というところを感じています。

という所で、色々な教材がありますが、あとはどんな目的でどんな風に使うかが大事ですね!

※追伸

今私も、もっと手軽に学べる純日本版マイクロビット的なものを開発しています。カリキュラムもしっかり、日本の公教育に対応できる価格と内容で…間も無く発表できますが、子供の理解と私の理想と値段と….難し過ぎてお正月も爆発しそうです(笑

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