「うちの親より詳しい」ネットリテラシーが逆転した家庭の危険な兆候
「うちの子、もう私よりスマホに詳しいんですよ」「いつの間にか、勝手にフィルタリング外してるみたいで…」
こんな保護者の方々の声を聞くたびに、私は胸が締め付けられるような思いになります。文部科学省がプログラミング教育を必修化し、GIGAスクール構想で一人一台端末が導入された現代。子どもたちがデジタルデバイスに触れる機会は飛躍的に増えました。しかし、その一方で、デジタルネイティブ世代の小学生が親のIT知識を凌駕し、親が子どものデジタル行動を把握しきれないという「ネットリテラシーの逆転現象」が、多くのご家庭で深刻な問題になっているのではないでしょうか。
この状況は、単に「子どもが賢い」という話だけで済ませられないかもしれません。総務省の「青少年のインターネット利用環境実態調査」が示すように、ネットいじめ、個人情報漏洩、詐欺、不適切なコンテンツへの接触、そして最悪の場合、犯罪に巻き込まれるリスクが、子どもたちの身近に潜んでいるのです。保護者の方々は「我が子がデジタル社会で落ちこぼれるのではないか」という漠然とした恐怖を抱えていらっしゃるかもしれませんし、高額な民間プログラミング教室に通わせる経済的余裕の有無が教育格差に直結することへの罪悪感や不満も感じていらっしゃるのではないでしょうか。
私はこれまで35年にわたりシステム開発に携わり、200名以上のエンジニアを育成してきました。20年前からは技術者育成事業にも取り組み、京都市教育委員会と連携して小学生へのプログラミング講座も実施しています。最近では、プログラミング学習ロボット「クムクム」を開発し、子どもたちの未来を応援しています。教育免許を持つ教育者ではありませんが、私自身も多くのエンジニアを育成してきた中で、同じような戸惑いや喜びを経験してきました。だからこそ、技術経営のプロとしての経験から、この「ネットリテラシーの逆転現象」がもたらす「将来への閉塞感」や「取り残されることへの恐怖」を解消するために、今、ご家庭で何ができるのかを真剣に考えていく時期に来ているのではないかと強く感じています。
デジタルネイティブ世代の小学生が直面する現実と親世代のIT知識ギャップ
現代の小学生は、生まれたときからスマートフォンやタブレットが身近にある「デジタルネイティブ」世代です。彼らは直感的にデバイスを操作し、YouTubeやゲームアプリといった「消費型デジタル」コンテンツを簡単に楽しむことができます。しかし、その一方で、キーボード入力やファイル管理、情報検索の精度といった「生産型デジタル」の基礎スキルが欠如しているケースも少なくないように思います。
文部科学省のGIGAスクール構想により、小学校では一人一台の学習用端末が導入されました。これは大きな一歩ですが、現場の教員からは「本来の教育以外のITサポート業務に追われ疲弊している」という声も聞かれます。タイピング指導、ログイン支援、パスワード忘れの対応など、IT環境の維持に多くの時間が割かれているのが現状ではないでしょうか。保護者世代の多くは、本格的なIT教育を受けていないため、子どものデジタル行動を理解しきれず、適切なアドバイスや管理が難しいと感じていらっしゃるかもしれません。
この親世代と子ども世代のIT知識ギャップは、単なる技術的な問題にとどまらない、もっと深い問題だと私は考えています。子どもが親の知らないところでインターネットの危険な側面と接触する可能性を高め、ご家庭内でのコミュニケーションの断絶を引き起こしかねない、見過ごせない問題ではないでしょうか。このギャップを埋めることが、子どもたちの安全なデジタルライフを守るための大切な一歩になると信じています。
親の「無力感」を乗り越えるために:子どもと共にデジタル社会のルールを考えてみる
「うちの親より詳しい」という子どもの言葉は、保護者の方々にとって「自分の無力感」を象徴するものではないでしょうか。私自身も、子どもたちのデジタル技術への順応の早さに驚かされることは少なくありません。しかし、この無力感に囚われているだけでは、子どもを危険から守ることは難しいかもしれません。結論から言えば、親が子どもを管理しきれない現状を認め、子どもと共にデジタル社会のルールを学び、能動的なデジタル利用を促すことが極めて重要だと私は考えています。
単なる禁止や制限だけでは、子どもは隠れて行動するようになり、かえって危険な状況に陥る可能性もあります。大切なのは、ご家庭内でのオープンな対話と、デジタルデバイスを使う上での共通の理解を築くことではないでしょうか。例えば、総務省が推進する「情報モラル教育」の考え方をご家庭に取り入れ、インターネットのメリット・デメリット、個人情報の重要性、オンラインでのマナーなどを、親子で一緒に学ぶ機会を設けてみるのも効果的だと思います。
具体的なアプローチとしては、まず親御さん自身がSNSや動画共有サイトの基本的な仕組みを理解することから始めてみてはいかがでしょうか。そして、子どもが何に興味を持ち、どのようなコンテンツを閲覧しているのかを把握し、それについて率直に話し合う時間を持つこと。「なぜこれを見ているの?」「これってどういう意味?」といった問いかけを通じて、子どものデジタル世界への理解を深めることが、信頼関係を築き、いざという時に子どもが相談できる環境を作る上で不可欠だと私は感じています。
ご家庭で実践!子どものネットリテラシーを育む具体的なステップ
子どものネットリテラシーを育むためには、ご家庭での具体的な取り組みが欠かせません。ここでは、保護者の方々が実践できるステップをいくつかご紹介します。
1. 親が子どものデジタル環境を理解することから始めてみませんか
- 子どもが使っているアプリやゲームを実際に体験してみる。
- SNSの仕組みや危険性を学ぶ(総務省、消費者庁の情報を参照してみてはいかがでしょうか)。
- ペアレンタルコントロール機能の設定方法を習得し、定期的に見直してみる。
2. ご家庭内での「デジタルルール」を一緒に作ってみる
- 利用時間、利用場所、見ていいコンテンツ・いけないコンテンツを明確にしてみる。
- 個人情報の扱い方、オンラインでの言葉遣いなど、マナーについて話し合ってみる。
- ルールを破った場合のペナルティも事前に決めておくのも良いかもしれません。
- ルールは一方的に押し付けるのではなく、子どもの意見も聞きながら作成し、定期的に見直すことが大切です。
3. 「消費型」から「生産型」デジタル利用への転換を促してみる
- YouTubeやゲームだけでなく、プログラミング学習、デジタルアート、調べ学習など、創造的なデジタル活動を奨励してみてはいかがでしょうか。
- タイピング練習やファイル整理など、基本的なPCスキルを身につける機会を作ってみる。
4. プログラミング教育をネットリテラシーの土台として考えてみる
- プログラミングは、単にコードを書くスキルだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、そしてデジタル社会の仕組みを理解する力を育むものだと思います。これは、情報リテラシーや情報モラルを身につける上でも非常に重要な土台となるのではないでしょうか。
- 例えば、子ども向けのビジュアルプログラミング言語(Scratchなど)やプログラミングロボット「クムクム」を活用し、遊び感覚でデジタルの「裏側」を体験させることで、インターネットの仕組みや情報がどのように処理されるかを感覚的に理解させてあげることもできるでしょう。
小学生が直面するネットトラブルの危険性とフィルタリング解除の裏側
総務省の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生でもインターネット上でトラブルに巻き込まれるケースは少なくありません。特に懸念されるのは、フィルタリング機能を子どもが巧妙に解除してしまうことです。これは、親が設定した安全網を子ども自身が外してしまうことを意味し、デジタル空間における危険に直接晒されることになりかねません。
小学生が巻き込まれやすいネットトラブル
- 不適切なコンテンツへの接触: 暴力的な動画、性的な画像、詐欺サイトなど、子どもの心身に悪影響を与える情報に触れてしまう可能性があります。
- 個人情報の漏洩: オンラインゲームやSNSで、氏名、住所、学校名、顔写真などを安易に公開し、悪用されるリスクがあるでしょう。
- ネットいじめ: 匿名性の高い掲示板やSNSで、心ない言葉を投げかけられたり、仲間外れにされたりするケースも考えられます。
- 詐欺・課金トラブル: 無料と偽って個人情報を抜き取られたり、高額な課金を促すゲームやアプリに騙されたりするかもしれません。
- 闇バイトへの接触: SNSを通じて、安易な気持ちで犯罪に加担させられるケースも報告されています。
フィルタリング解除の裏側と親の限界
多くの保護者の方々は、スマートフォンやタブレットにペアレンタルコントロールやフィルタリングサービスを設定していらっしゃるでしょう。しかし、子どもたちは驚くほど巧妙にそれを回避する術を身につけているように思います。例えば、アプリの抜け穴、VPNの利用、プロキシサーバーの悪用、あるいは親のパスワードを盗み見るといった手口です。これらの技術は、大人でも完全に把握しきれないほど進化しており、親のIT知識が追いつかない現状が、子どもを危険に晒す大きな要因となっているのではないでしょうか。
「うちの子はそんなことしない」という過信は禁物です。好奇心旺盛な子どもたちは、友達からの情報やインターネット検索を通じて、簡単にフィルタリング解除の方法を見つけてしまう可能性があります。この状況は、親が子どもを管理しきれないという「将来への閉塞感」や「取り残されることへの恐怖」を強く感じさせるものではないでしょうか。
フィルタリングの仕組みと限界:技術的アプローチだけでは守りきれない現実
ペアレンタルコントロールやフィルタリングサービスは、子どもをインターネットの危険から守るための重要なツールです。しかし、その仕組みと限界を理解していなければ、過信は禁物だと私は考えています。
フィルタリングの種類と目的
主に以下の3種類があります。
- Webフィルタリング: 特定のカテゴリ(アダルト、暴力、ギャンブルなど)のウェブサイトへのアクセスをブロックします。キーワードやURL、画像解析などを用いて判定されます。
- アプリ制限: 特定のアプリの利用を制限したり、利用時間を設定したりします。スマートフォンのOSに標準搭載されている機能や、別途アプリを導入することで利用できるでしょう。
- 時間制限: デバイスや特定のアプリの利用時間を制限します。
これらのフィルタリングは、子どもが不適切な情報に接触するリスクを大幅に低減することを目的としていると言えるでしょう。
子どもがフィルタリングを突破する手口と技術的な限界
しかし、フィルタリングは万能ではありません。子どもたちは以下のような手口で制限を回避することがあるようです。
- VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用: VPNアプリやサービスを利用すると、通信経路が暗号化され、フィルタリングサーバーを迂回してアクセスが可能になります。
- プロキシサーバーの利用: 別のサーバーを経由してウェブサイトにアクセスすることで、フィルタリングの検知を逃れることがあるかもしれません。
- アプリの抜け道: フィルタリング対象外のアプリ内ブラウザや、ゲーム内チャット機能などを利用して外部サイトにアクセスするケースもあります。
- 親のパスワード盗み見: 親がデバイスを操作する際などにパスワードを記憶し、設定を勝手に変更してしまうこともあるようです。
- ゲストモードや別のユーザーアカウントの利用: 制限が緩い、あるいは設定されていないアカウントに切り替えて利用することも考えられます。
これらの技術的な突破口は日々進化しており、フィルタリングサービスもそれに対応しようとしますが、常にいたちごっこだと言えるでしょう。技術的な対策だけでは子どもを完全に守りきることは難しいのかもしれません。だからこそ、親子のコミュニケーションと、子ども自身のネットリテラシー教育が不可欠だと私は強く感じています。
デジタルリテラシーの多層性:消費から生産へ意識を転換する重要性
デジタルネイティブ世代の小学生は、スマートフォンやタブレットを巧みに操ります。しかし、彼らが得意とするのはYouTubeやゲームアプリなどの「消費型デジタル」が大半を占めているように思います。これは、コンテンツを「受け取る」ことに特化したスキルであり、情報検索、タイピング、ファイル管理、プログラミングといった「生産型デジタル」スキルとは大きく異なるものです。
「消費型」デジタルに強い理由と課題
現代の子どもたちは、直感的なインターフェース設計のアプリやゲームに慣れ親しんでいます。タップやスワイプで簡単に情報にアクセスできるため、能動的に情報を「作り出す」という意識が薄れがちではないでしょうか。ショート動画に慣れきっており、長文を読み解く力や、じっくり試行錯誤するプログラミング的思考の土台が揺らいでいるという課題も指摘されています。総務省の「情報通信白書」でも、情報消費と情報生産のバランスの重要性が示唆されているようです。
「生産型」デジタルリテラシーとは何か、なぜ重要なのか
「生産型デジタルリテラシー」とは、単に情報を消費するだけでなく、自ら情報を探し、分析し、加工し、創造する能力を指します。具体的には、キーボードを使った正確なタイピング、クラウドストレージを活用したファイル管理、表計算ソフトでのデータ処理、そしてプログラミングによる問題解決などが含まれるのではないでしょうか。
これがなぜ重要かといえば、AI時代において、単なる情報消費者はAIに代替される可能性が高いと私は考えているからです。将来的に子どもたちが社会で活躍するためには、AIを使いこなして新たな価値を生み出す「生産者」としての能力が不可欠となるでしょう。プログラミング教育は、まさにこの「生産型デジタルリテラシー」の核となるものであり、論理的思考力や創造性を育む上で極めて有効な手段だと私は確信しています。
ご家庭でも、YouTubeを見る時間を制限し、その代わりにプログラミング学習アプリを使ってみる、調べ学習でインターネット検索のコツを教える、簡単なプレゼンテーション資料を一緒に作ってみるなど、意識的に「生産型」のデジタル活動を促すことが、子どもたちの未来を切り拓く力になるのではないでしょうか。
私の実体験:子どもたちのIT力と親の戸惑いを乗り越える教育のヒント
私が開発したプログラミングロボット「クムクム」を使った小学生向けの講座では、子どもたちの驚くべきIT能力を目の当たりにすることがよくあります。ある時、小学3年生の男の子が、私が想定していなかった方法でロボットを動かし、より効率的な解決策を提示したことがありました。私は長年エンジニアとしてシステム開発に携わってきましたが、その発想力には私も最初は驚かされました。彼らは、既存の枠にとらわれず、自分なりのアプローチで問題を解決しようとします。これは素晴らしい能力であると同時に、親御さんにとっては「自分の知らないところで何をしているんだろう」という戸惑いや不安につながることも理解できます。
特に印象的だったのは、ある日、保護者の方から「うちの子が勝手にスマホのフィルタリングを外して、友達とSNSでやり取りしているのを見つけてしまって…どうすればいいか」と相談を受けたことです。頭ごなしに叱るだけでは、子どもは心を閉ざしてしまうかもしれません。そこで私が提案したのは、「なぜフィルタリングを外したかったのか」「SNSで何を話したかったのか」を、親子でとことん話し合ってみてはいかがでしょうか、ということでした。
私たちは、その子がフィルタリングを外した理由が「友達とのグループ学習で、共有された動画が見たかったから」という意外なものだったことを知りました。もちろん、ルールを破ったことは問題ですが、そこには「友達と協力したい」というポジティブな動機があったのです。私は親御さんに、頭ごなしに叱るのではなく、まずはその意欲を認め、その上で「ルールを守ることの重要性」「危険な情報を見分ける力」について、具体的な事例を挙げながら一緒に考える機会を設けるようアドバイスしました。
結果として、その親子は新しいご家庭内ルールを一緒に作成し、フィルタリングの管理方法も親子で共有することになりました。この経験から、私は単に技術を教えるだけでなく、子どもたちがデジタル社会で自律的に判断し、倫理的に行動できる「人間力」を育むことの重要性を強く再認識しました。技術的な解決策だけでは不十分であり、親が子どもの声に耳を傾け、共に成長しようとする姿勢こそが、最も効果的なリカバリー策だと確信しています。
公教育と家庭教育の乖離:AI時代に求められる真のデジタルリテラシーとは
現代の公教育は、GIGAスクール構想の推進により、一人一台端末の導入が進んでいます。しかし、小学校の現場では、教員がITサポート業務に追われ、本来の教育内容に十分な時間を割けないという現実があるようです。また、高校では「情報Ⅰ」が共通テストに必修化されましたが、学校間の指導力格差や、情報専門の教員が不足しているといった課題も浮き彫りになっています。このような公教育のスピードと、ChatGPTをはじめとする生成AIの進化スピードとの圧倒的な乖離に、子どもたちはすでに気づき始めているのではないでしょうか。
この乖離は、保護者や教員だけでなく、子どもたち自身にも「将来への閉塞感」や「取り残されることへの恐怖」を与えているかもしれません。学校の古びたPCルームの環境と、世界最先端のAI技術とのギャップは、子どもたちに公教育のカリキュラムそのものへの冷めた視線を向けさせている可能性も考えられます。文部科学省の中央教育審議会でも、今後の教育のあり方について議論が重ねられていますが、現場への浸透には時間がかかるでしょう。
AIが社会に深く浸透していくこれからの時代に求められるのは、単なる操作スキルや知識の丸暗記ではありません。AIを「道具」として使いこなし、自ら課題を発見し、解決策を創造する「真のデジタルリテラシー」ではないでしょうか。これには、技術的なスキルだけでなく、批判的思考力、倫理観、そしてコミュニケーション能力といった、人間ならではの力が不可欠となるはずです。公教育が追いつかない現状だからこそ、ご家庭での教育、そして私たちのような民間教育機関の役割が、これまで以上に重要になっていると私は強く感じています。
小学生向けプログラミング学習ツールの比較と選び方
子どもの「生産型デジタル」能力を育む上で、プログラミング学習は非常に有効です。ここでは、小学生向けの主要なプログラミング学習ツールを比較し、ご家庭での選び方のポイントを解説します。
| ツール名 | 特徴 | メリット | デメリット | 想定対象者 |
|---|---|---|---|---|
| クムクム(KumKum) | プログラミングで動かすロボット。手を動かしながら論理的思考を学ぶ。 | 実体験を通して学べる。物理的な動きで結果が分かりやすい。創造性が刺激される。 | ロボット本体の購入費用がかかる。 | 未就学児〜小学校低学年。プログラミングの基礎を楽しく学びたい子。 |
| Scratch(スクラッチ) | マサチューセッツ工科大学開発のビジュアルプログラミング言語。ブロックを組み合わせてプログラミング。 | 無料で利用可能。世界中のユーザーが作品を公開しており、学習教材が豊富。視覚的に分かりやすい。 | PC環境が必要。物理的な操作感はない。 | 小学校中学年〜高学年。ゲームやアニメーション制作に興味がある子。 |
| Viscuit(ビスケット) | 絵を描いて動かすプログラミング言語。直感的で簡単な操作。 | 非常にシンプルで、未就学児や小学校低学年でもすぐに始められる。 | Scratchに比べると、できることが限られる。 | 未就学児〜小学校低学年。絵を描くのが好きな子。 |
| Code.org(コード・ドット・オーグ) | 世界中で利用されているオンライン学習プラットフォーム。 | 多様なコースがあり、段階的に学べる。無料で利用可能。 | 英語ベースの教材が多い。 | 小学校低学年〜高学年。基礎から体系的に学びたい子。 |
ツール選びのポイントは、子どもの興味関心と年齢に合わせることだと私は考えています。まずは無料のScratchやViscuitで試してみて、子どもの反応を見てから、クムクムのようなロボット教材に進むのも良いかもしれませんね。大切なのは、子どもが「楽しい」と感じながら、自ら考え、試行錯誤できる環境を提供することではないでしょうか。
FAQ:小学生のネットリテラシーに関するよくある疑問
Q1: 小学生にスマホを持たせるのは早すぎますか?
A1: 早期のスマホ利用には賛否両論ありますが、現代社会においてデジタルデバイスとの接触は避けられないものだと私は考えています。総務省の調査でも小学生のスマホ利用率は年々増加しています。重要なのは、何歳から持たせるかよりも、持たせた後に親がどれだけ適切に管理し、情報モラルを教えられるかではないでしょうか。利用時間や利用コンテンツのルールを明確にし、フィルタリングを適切に設定した上で、親子で定期的に話し合う機会を持つことが不可欠だと思います。
Q2: フィルタリングは絶対必要ですか?子どもが勝手に外してしまうのではと不安です。
A2: フィルタリングは、子どもを不適切な情報から守るための第一歩として非常に重要だと私は考えています。総務省や各通信キャリアもその利用を推奨しています。しかし、子どもが巧妙に解除するリスクは確かに存在しますよね。だからこそ、フィルタリングに頼り切るのではなく、なぜフィルタリングが必要なのか、インターネットにはどんな危険があるのかを、子どもに具体的に説明し、理解させることが大切だと思います。技術的な対策と、親子のコミュニケーションの両輪で子どもを守っていくことが重要ではないでしょうか。
Q3: プログラミング教育は具体的にどう役立ちますか?
A3: プログラミング教育は、単にコードを書くスキルだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、創造性を育むものだと私は考えています。これは、デジタル社会の仕組みを理解し、情報を批判的に捉える力、つまり「真のネットリテラシー」を身につける上で不可欠ではないでしょうか。また、自ら何かを作り出す「生産型デジタル」の経験は、情報を受動的に消費するだけでなく、能動的に活用する姿勢を育み、将来AIと共存する社会で活躍するための土台となることでしょう。
Q4: 親がITに詳しくない場合、どうすればいいですか?
A4: 親がITに詳しくなくても大丈夫です。大切なのは、子どもと一緒に学ぼうとする姿勢ではないでしょうか。まずは、子どもが何に興味を持っているのか、どんなアプリを使っているのかを聞いてみましょう。公的機関(総務省、消費者庁)が提供する情報モラル教育の資料や、地域の子育て支援センター、民間教育機関の講座などを活用するのも良い方法だと思います。完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ、子どもと共にデジタル社会を理解していくことが重要だと私は考えています。
Q5: 子どもがネットトラブルに巻き込まれたらどうすればいいですか?
A5: まずは、子どもを責めずに、何があったのかを冷静に聞き出すことが最優先です。子どもが相談しやすい環境を普段から作っておくことが重要だと私は思います。次に、状況に応じてスクリーンショットを撮るなど証拠を保全し、学校、警察、消費者ホットライン(188)、インターネットホットラインセンターなどの専門機関に速やかに相談してください。一人で抱え込まず、第三者の専門家の力を借りることが、問題解決への近道となるでしょう。
未来への展望:子どもたちの可能性を広げるデジタル教育のあり方
AIが社会のあらゆる側面に深く浸透していくこれからの時代、子どもたちに必要なのは、単なるITスキルだけではないと私は考えています。AIを「道具」として使いこなし、人間ならではの創造性や倫理観を発揮して、新たな価値を生み出す力。これは、文部科学省が提唱する「情報活用能力」の育成にも通じるものではないでしょうか。
私たちが目指すべきデジタル教育は、子どもたちがデジタル世界の「消費者」で終わるのではなく、「生産者」として、そして「創造者」として活躍できるような土台を築くことだと私は信じています。プログラミング教育を通じて、論理的思考力や問題解決能力を養い、自ら手を動かして何かを作り出す喜びを体験させる。同時に、インターネットの光と影を理解させ、情報モラルや倫理観を育むこと。これらが、子どもたちが将来「将来への閉塞感」を感じることなく、自信を持ってデジタル社会を生き抜くための鍵となることを願っています。
ご家庭、学校、そして私たちのような民間教育機関が連携し、子どもたちが安全かつ創造的にデジタルを活用できる環境を整備していくことが、日本の未来を形作る上で不可欠ではないでしょうか。子どもたちの無限の可能性を信じ、共に未来を創造していければ、と願っています。
まとめ:親が「見えないデジタル空間」への恐怖を乗り越えるために
デジタルネイティブな小学生が、親のIT知識を凌駕する現状は、多くの保護者の方々にとって「将来への閉塞感」や「取り残されることへの恐怖」を強く感じさせるものではないでしょうか。しかし、この「見えないデジタル空間」への不安を乗り越えるためには、親が子どもを管理しきれない現状を認め、子どもと共に学び、能動的なデジタル利用を促すことが不可欠だと私は考えています。
単なる禁止ではなく、ご家庭内でのオープンな対話、具体的なデジタルルールの作成、そして「消費型」から「生産型」への意識転換を促すことが重要だと私は思います。プログラミング教育は、その強力な手段の一つとなり、子どもたちの論理的思考力や創造性を育み、真のネットリテラシーを身につける土台となることでしょう。
私たちが開発したプログラミングロボット「クムクム」は、子どもたちが手を動かし、試行錯誤しながら楽しくプログラミングを学ぶためのツールです。クムクムを通じて、子どもたちは単にプログラミングスキルを身につけるだけでなく、デジタル社会を自律的に生き抜くための「人間力」も育んでくれることを願っています。
もし、お子様のデジタル教育についてご不安な点があれば、ぜひ一度、私たちのプログラミング講座やクムクムロボットについてお問い合わせいただけたら幸いです。お子様の未来を共に考え、明るいデジタル社会を創造していければ、と願っています。お気軽にご連絡ください。