スクラッチを使って簡単な算数の問題を作ってみます。
今回は3つの数字を入力してその数字の平均値を求めるプログラムを作成します。
プログラムの詳細
数字を入力する際に使用しているのは、「コード」の「調べる」にあるこのブロックです。
このブロックは、実行すると打ち込んだ質問を画面に表示して答えが入力されるのを待ちます。
答えが入力されるとこのブロックの下にある
この中に代入されます。
注意点はには一つの値しか入れることが出来きません。
例えば、次のようにこのブロックを使って実行したとします。
「1つ目の数字を入力してください」の質問に「8」と入力し、次の「2つ目の数字を入力してください」の質問に「19」と入力したとすると、
には「8」と「19」ではなく、最後に入力した「19」しか入っていない状態になります。
その為、入力した値を2つ以上使用したい場合は「変数」を用意します。
変数とは空箱のようなもので、入力した値をその中に入れておくというイメージです。
変数の作り方は、コードの「変数」をクリックし、「変数を作る」をクリックして名前を入力するだけで作ることが出来ます。
今回は「1つ目の数字」、「2つ目の数字」、「3つ目の数字」、「平均」という変数を用意しました。
この変数に値を入れるブロックはいくつかありますが、今回はこのブロックを使います。
これをそのまま実行すると「数字1」の値が0になります。
今回のプログラムでは入力した値を「1つ目の数字」の値にしたいので、このブロックを使います。
このようにプログラミングをすれば、「1つ目の数字を入力してください」の質問に答えた値が「1つ目の数字」に代入されます。
同じように2つ目と3つ目の数字を変数に代入するプログラムを作っていきます。
こうすることで質問に答えた値を3つとも変数の中に残しておくことが出来ました。
今回のプログラムではこの3つの数字の平均を求めるプログラムです。
平均の求め方は合計÷個数で求めることが出来ます。
このプログラムでは「1つ目の数字」+「2つ目の数字」+「3つめの数字」で求めた数字を3で割ることで平均を求められます。
計算の方法については、「演算」にある次のブロックを使います。
計算の内容は上から「足し算」「引き算」「かけ算」「割り算」です。
まずは足し算をしたいので、このブロックを使います。
使い方は簡単で、計算したい値を左右の空欄に入れてブロックをクリックすればその結果が表示されます。
用意した変数を足し算したいのでこのようにブロックを作ります。
足し算の式が出来たので、次は割り算の式も追加していきます。
割り算はこのブロックを使います。
左側の空欄に先ほど作った足し算の式を入れ、右側の空欄には3を入れます。
平均を求める式が出来たら、その答えを「平均」の変数に代入します。
これで入力した数字の平均を求めるプログラムが完成しました。
最後に結果を画面上に表示するプログラムを作っていきます。
「3つの数字の平均は~です。」と表示させるには、これらのブロックを組み合わせます。
このように組み合わせることで「3つの数字の平均は~です。」と表示させることが出来ます。
これで今回のプログラムは完成です。
プログラムの流れ
プログラムを実行すると、数字を3回入力します。
入力した3つの数字の平均値を計算し、画面上に表示します。
今回は3つの数字の平均を求めていますが、同じように入力する数字と計算のプログラムを大きくしていく事で何個でも数字を増やすことが出来ます。
例えば入力の質問を「国語の点数を入力してください」のように教科の点数を聞くようにしてテスト全教科の平均点を求めるプログラムにすることも可能です。
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