AI・ロボットに安全で取り残されない大人となるために

2020年からの小学校へのプログラミング導入について 多くの方々が色々な意見を述べておられます。このブログでも以前に「大人の事情?」というような内容で少しまとめてみました。実際にはどうなんだろうと色々調べていくうちに文部科学省の方がインタビューされている記事を見つけてみました。

実際にプログラミングのことを進めているのは文部科学省の中で初等中等教育局という部署野中の視学委員というところで行われているようです。その方のお話によると、小学校へのプログラミングの授業への導入は基本的には小学校5年生6年生を対象にしているようで別に4年生から進めても悪くないというような内容が書かれています。

またなぜ急に小学校へのプログラミングの必修化が決まったかという所についても、どうも最近の AI の発展によって今後を体系的なプログラミングへの知識をつけていかなければいけないと言うことが、なんとあの Google AI が囲碁のプロに勝ったというところから始まったようです。

実は小学校へのプログラミングの導入は他国ではとっくに始まっていることです。インドではすでに20年前から小学校へのプログラミングの導入がされており、多くの優秀なプログラマーや技術者が世界を動かしています。すでに Google や Microsoft Adobe といった多くの世界的企業の CEO はインド人が閉めています。

イギリスではすでに7歳でアルゴリズムを理解する事業を行っていたり11歳では条件分岐や繰り返しでバッグなどを学ぶそうです。そして14歳までにはデータ構造やソートアルゴリズムなどもマスターすると言われています。

ただ、もっと進んでいるのは、実は昨年イギリスのコンピューターショー見学に行かれたかららの話では、プログラミングのさらに上、小学生が自分たちで作ったプログラミング作品を大人に対してすごいプレゼンテーションをするというような場面が多くあったそうです。

そこからすると相当日本は出遅れているということになります。

まだまだ日本ではパソコンを子供に持たせるということが非常に危険であると言う意識を持つお父さんお母さんが多いようです。その証拠に日本の子供のパソコン所有率は先進国の中では最低のランクを占めています。例えばイギリスでは73%の子供がパソコンを所有しておりスウェーデンでは70%フランスでは68%そしてアメリカドイツドイツでも63%の子供がパソコンを所有しています。ところが日本はぐっと少なく22.1パーセントという数字が出されています。これは平成25年のデータなので今は多少は多くなっていると思われますが、私たちがクムクムのデモンストレーションに出かけると必ず「これはタブレットでは動かないんですか?」と聞かれます。その時、ご説明するのは、「これはプログラミングをするための道具なんです。プログラミングはパソコンで行います。タブレットはパソコンで作られたプログラムを動かすものなんです」というのですが、ほとんどのお父さんお母さんは「子供にパソコンを持たせるとインターネットから様々な情報を取ってきて非常に危険だからまだ渡すことができない」とおっしゃいます。

文部科学省の方も言っておられますが、インターネットやパソコンで 入手できる情報は確かに非常に危険なものも多いです。玉石混合状態です。しかし危ないからといってパソコンを触らせないまま子供が大人になったら、また、やっとパソコンを自由に触れる時に初めてそのこわい情報を見たとなるともっと危険ではないでしょうか。

できるだけ小さな時からしっかりとパソコンとインターネットと情報の有効活用と危険な情報の会費などを教えておくことが大切なのではないでしょうか?

またこれからどんどん AI ロボット IoT を利用した世界に変化していきます。その時に危険だからといって使わせないまま大人になった人たちが、そのまま世間に出たり、そのまま AI のプログラマーになったりすることの方がもっと危険ではないでしょうか。

そういう意図も含めて、文部科学省では小学生のプログラミングと言う授業を導入したとも言われてます。

しかし実際のところプログラミングは5年生6年生の算数や理科の中に少し出てくるだけでプログラミングという教科があるわけではありません。小学校でのプログラミングについてはどうもプログラミングを体験するというところで終わっているようです。

その続きとして2021年には中学校でもプログラミングの授業が取り上げられ、2022年からは情報Ⅰ情報Ⅱにというカリキュラムも導入されるようです。さらに2024年からは大学入試で行われる共通テストの科目の一つとして情報Ⅰが導入されるという検討がされてるようです。

しかし話を戻し2020年の小学校へのプログラミングでは実際に行われるのは5年生の算数では例えば正多角形の性質というところでスクラッチを使って正多角形を書くプログラムをサンプルとして載せています。また6年生の理科の物質とエネルギーではプログラミングを取り入れるということも書かれていますが、実際にたったこれだけの内容でプログラミングを体験できるとはどうも思い難いところがあります。

約30年間 it 業界に身をを置く私たち、確かに早い時期に IT 業界へ参入できたことは今の時流に乗っていますのでとっても得したと思っています。当時から IT は将来性のある業界でコンピューターによってどんどん世界は変わっていくだろうと予測していましたがこんなに早い速度で鉄腕アトムのような世界が始まるとは思ってもみませんでした。

実際にあと10年20年今の小学生たちが大人になる頃には想像もできないようなすごい世界になっているのではないでしょうか?その頃にコンピューターが使えないとかもしくはロボットに使われているとか、そんな大人になってしまったらとてもかわいそうでガラパゴスのような世界が待っているんじゃないかと心配するのは私だけでしょうか?

自分たちの子供にはできるだけ幸せになってほしいと思うのが親の気持ちであり、これからの世界を見たときコンピューターを昔のそろばんや電卓のように一つの道具として簡単に使いこなすことが最低の条件になるような気がしてなりません。

すでに世界から取り残されている日本ですから、今ここで危機感を持ってこれ 日本とこれからの大人を作り上げるために、今大人である私たちがしっかりした思いで子供達の未来を作ってあげたいと心から思います。

記事の中に書かれていたキュウリ栽培の話ですが、きゅうり栽培の8割以上は収穫したきゅうりの選別作業だそうです。そしてその作業はほとんどが AI を使ってできるそうです。 

多くの子供達へのプログラミング学習教材が提供される中、私たちは30年間のIT の経験と実績とを組み合わせ、子供にとって本当に大切なプログラミング IT 教材を提供していきたいと思っています。 

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