市場規模の予測

プログラミング教育に関わる事業領域は下記の通りです。これら領域を合せたプログラミング教育関連市場規模は、2016 年度に39.9 億円と推計されています。

プログラミング教育に関わる事業領域

プログラミング教室・スクール 市場として新たな⽴ち上がりをみせる学校外の
施設
教材・プログラミングツール 公教育をはじめ私教育においてもプログラミン
グ教育を⾏う際の⽀援ツールとなるロボット等
⼈材関連⽀援 授業を⾏う教員の研修や育成、外部専⾨家であるICT ⽀援員の増員など

前項1-3, 1-4 の通り、2020 年度以降の本格的なプログラミング教育の実施により、多くの⼦ども達とその保護者は学校教育を介してプログラミングに興味や感⼼を持つことが想定されます。2025 年度には市場は230.5 億円に成⻑すると予測されます。

プログラミング教育に関わる各事業領域の予想

プログラミング教室・スクール 主に⼩・中学⽣、⾼校⽣を対象とした「プログラミング教室・スクール」は、2020 年度以降、公教育でプログラミングを体験した児童・⽣徒たちのさらなる学びの場としてニーズが⾼まると考えられる。また、新たな取組みとして、通信制⾼校など公教育への進出やIT⼈材育成を⽬的とした専⾨講座の開設などが期待される。
教材・プログラミングツール 「教材・プログラミングツール」は、2018 年度以降、プログラミング教育の移⾏期間で先⾏的に取組む⼩学校等において、特に教材の導⼊が伸びると予測される。また、2020 年度以降は、先⾏的に取組む学校の事例等を参考にした本格的なプログラミング教育が開始されるほか、次年度に中学校、さらに次の年度に⾼校へとプログラミング教育が拡⼤し、需要増が⾒込まれる。
⼈材関連⽀援 プログラミング教育における「⼈材関連⽀援」は、教員向けの研修・⼈材育成と、プログラミング教育を契機として新たに需要が⾒込まれる「ICT ⽀援員」の市場が考えられる。プログラミング教育の必修化に向けては、これまで以上にICT ⽀援員をはじめとした外部スタッフの活⽤や、教員の効率的な研修体制の構築、⼈材育成などが求められると考えられ、従来、あまり
市場として意識されてこなかった新たな事業の市場形成が図られる可能性がある。

( 本項の引⽤ )
本項は下記の調査結果に基づきます。また図表は同調査資料から引⽤しています。
株式会社シード・プランニング
「プログラミング教育関連市場の現状と将来展望」
・発刊⽇:2018 年2 ⽉28 ⽇
・調査⽅法:ヒアリング調査およびオープンデータ・⽂献調査
・調査期間:期間:2017 年 12 ⽉ 〜 2018 年 2 ⽉

⼦ども向けプログラミング教育市場規模

船井総合研究所とGMO メディアが2018 年4 ⽉23 ⽇に発表した調査結果では、⼦ども向けプログラミング教育市場規模は、2023 年に226 億4,000 万円に達し、2013 年の約34 倍に拡⼤する⾒込みです。( 下記も同調査結果に基づく転載です。)
⼦ども向けプログラミング教室の数は、2013 年に750 教室でしたが、2018 年に約6 倍の4,457 教室、2023 年には2013 年の約15 倍となる1 万1,127 教室に達すると予測されています。

教室の内訳をみると、2013 年時点の⼦ども向けプログラミング教室は、ロボット製作とプログラミングをかけあわせた「ロボット・プログラミング教室」が93.3%、プログラミング技術の習得に特化した「プログラミング教室」が6.7%を占め、「ロボット・プログラミング教室」が主流でした。

2015 年以降はこの傾向に変化がみられ、2018 年には「ロボット・プログラミング教室」76.8%を占めるものの、「プログラミング教室」の割合が23.2%と2013年よりも拡⼤し、2023 年には「プログラミング教室」が全体に占める割合は約4 割にのぼると予測されています。今後はプログラミング技術の習得に特化した「プログラミング教室」が主流になっていくと船井総合研究所は予想しています。
これらの調査結果から、市場の本格的な⽴ち上がりは2020 年から、その規模は230 億円と推定しています。

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