小学生とChatGPTで、家族が笑顔になる時間を作ってみませんか
「子どもにAIを使わせてみたいけど、何をさせればいいか分からない。」
そう感じている保護者の方は、きっと多いのではないでしょうか。便利なのは分かる。でも間違った使い方をさせたくない。何から始めればいいか迷ってしまう。私自身も、初めてAIに触れた時、同じような戸惑いを感じたものです。
この記事を読んだあと、こんな光景が生まれてくれたら嬉しい、と願っています。
リビングでお父さんとお子さんが並んで座り、ChatGPTと一緒に「次の旅行どこに行こうか」と笑いながら話している。お母さんと娘さんが「明日の晩ごはん、ChatGPTが教えてくれたから一緒に作ろう」とニコニコしている。そんな家庭の風景です。
AIは、使い方を工夫すれば、家族の会話を豊かにする道具になり得るのではないでしょうか。この記事では、実際に「これはいいな」と感じた楽しい使い方を5つ、そして、これだけは知っておいてほしいNGな使い方をあわせてお伝えしたいと思います。
楽しい使い方① AIと会話して遊んでみる
一番シンプルで、一番笑えるかもしれませんね。
AIをまるで人のように扱って、ただ会話を楽しむ。これだけでも子どもはかなり笑ってくれるのではないでしょうか。難しいことは何もいりません。
例えば、こんな会話から始めてみてはいかがでしょうか。
- 「今日は何してたの?」
- 「好きな食べ物って何?」
- 「宇宙人っていると思う?」
AIは真剣に答えてくれます。その返答に子どもが突っ込む。また会話が続く。このキャッチボールが、きっと自然な笑いを生み出してくれるのではないかと思います。
最初は親御さんも一緒に参加してみてください。「お父さんもやってみるよ」と横に座るだけで、会話の良いきっかけになるはずです。
楽しい使い方② 「なんで?」をAIにぶつけてみる
子どもはもともと「なんで?」が多いものです。その尽きない好奇心をAIにぶつけるのは、とても相性が良いように感じます。
- 空はなんで青いの?
- 車はどうやって動いてるの?
- 会社って何してるの?
- 雨はどこから来るの?
こういった疑問は、AIが答えるとさらに新しい疑問が生まれることもあります。図鑑をめくる感覚に近く、知識の入り口として非常に面白いのではないでしょうか。
ポイントは「答えを鵜呑みにしない」ことを一緒に教えることだと思います。「本当にそうかな?調べてみようか」という習慣をセットで作ると、思考力を育む良いトレーニングになるのではないでしょうか。
楽しい使い方③ AIと一緒に比べてみる遊び
少しレベルが上がるかもしれませんが、これも盛り上がる遊びだと思いますよ。
- テスラと日産ってどう違うの?
- MacとWindowsは何が違うの?
- スマホとパソコンはどっちがすごいの?
- 犬と猫はどっちが賢いの?
比較することで、ただ知るだけでなく「なぜ違うのか」を考えるきっかけになります。答えを聞いたあとに「あなたはどっちがいいと思う?」と親御さんが聞くと、そこからさらに会話が広がるでしょう。
これは子どもの意見を引き出す練習にもなるはずです。AIの答えを聞いた上で自分の考えを言える子は、これからのAI時代をしなやかに生き抜く上で、きっと大きな力になるのではないでしょうか。私自身も、長年エンジニアとしてAIの進化を見てきましたが、この「考える力」こそが最も重要だと感じています。
楽しい使い方④ AIと物語やキャラクターを作ってみる
これは一番盛り上がるかもしれませんね。子どもの創造力が一気に解放されるのを感じるはずです。
- 「変なロボットのキャラクターを考えて」
- 「宇宙を旅する子どもの物語を作って」
- 「続きを考えて」
- 「もっと変にして」「もっと強くして」
面白いのは、子どもがどんどん注文を増やしていくことではないでしょうか。「もっとこうして」「今度はこうなったら?」と、発想が連鎖していくのを見ていると、こちらも楽しくなってきます。これはAIへの指示の出し方(プロンプト)を自然に練習していることでもあるのです。
家族みんなで一つの物語を作る遊びにすると、夕食後の時間が、きっともっと楽しくなることでしょう。
楽しい使い方⑤ AIとクイズ・なぞなぞで遊ぶ
ゲーム感覚で遊べるのもAIの良いところですね。
- 「なぞなぞ出して」
- 「クイズ出して」
- 「もっと難しくして」
- 「今度は理科のクイズにして」
難易度を変えながら遊べるので飽きにくいのではないでしょうか。兄弟や友達と一緒にチーム対抗戦にしてみるのも面白いかもしれません。
学校の勉強と組み合わせて「算数のクイズを出して」と使うと、楽しみながら復習ができる、良い機会になるのではないでしょうか。
番外編:ロボットとAIが融合する未来について
私たちが開発し、教室で活用しているロボット教材「クムクム」でも、子どもたちがロボットに言葉を入力して、楽しそうにしゃべらせている場面をよく見かけます。
子どもたちはとても楽しそうです。自分が打った言葉をロボットが声に出す。その瞬間に笑いが起きます。
これにAIが組み合わさっていったら、どんな世界が広がるでしょうか。子どもが話しかけると、ロボットがAIで考えて動き出す。そんな未来は、もうすぐそこまで来ているように感じます。
今のうちからAIと触れ合う習慣を作っておくことは、きっと、その未来に自然と溶け込んでいくための良い準備になるのではないでしょうか。
これだけは知っておきたい、AIのNGな使い方
楽しい使い方を伝える一方で、これだけは必ず教えておいてほしいことがあります。
実際にこんな場面がありました。ある子が別の子の性格や個人情報をAIに入力して、何かを引き出そうとしていたのです。子ども同士のことなので悪意はなかったのかもしれません。でも特定の人についての情報をAIに入れて分析させることは、その人を傷つけたり、ディスる素材を作ることに簡単につながってしまう可能性があります。
以下の使い方は、ぜひご家族で話し合って、禁止事項として伝えてあげてほしいと思います。
- 友達や特定の人の名前・情報を入力する
- 人間関係のトラブルをAIに「解決」してもらおうとする
- 誰かへの文句や批判をAIに書かせる
- 健康や体に関する重大な判断をAIに委ねる
AIはこういった質問にも「それっぽく」答えてしまうものです。ですが、その答えに責任は取りません。楽しい使い方と並べて、最初にしっかり伝えることが大切だと感じています。
親が隣にいるだけで、AIとの体験は大きく変わるでしょう
ここで一つ、大事なことをお伝えさせてください。
子どもがAIを使うとき、親御さんが隣にいるかいないかで、体験の質は全く変わってくるのではないでしょうか。
一人でスマホを触らせているとき、子どもは「答えをもらう使い方」に自然に流れていきがちです。でも親御さんが隣にいて「これどう思う?」「本当かな?」と一言加えるだけで、AIが思考のきっかけになるはずです。
最初は「一緒に遊ぶ」という形で始めてみてください。親御さんが楽しんでいる姿を見せることが、子どもにとって最良のAI教育になるのではないでしょうか。難しいルールを教えるより、笑いながら一緒に使う時間を作ることの方が、はるかに大切だと私は考えています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 小学生がChatGPTを使う際に最初に教えることは何ですか?
「AIは道具であって、先生でも友達でもない」ということを、まずはお話ししてあげてほしいと思います。次に「友達や特定の人の情報を入力しない」というルールです。この2つを伝えた上で、知識を調べる・物語を作る・クイズで遊ぶといった楽しい使い方から始めるのがおすすめです。
Q2. 何歳から子どもにChatGPTを使わせていいですか?
私としては、目安は小学4・5年生からではないかと考えています。それ以前に使わせる場合は必ず親御さんが隣にいる状態で、図鑑の代わりに知識を調べる用途に限定してください。ChatGPTの公式な利用可能年齢は13歳以上です。アカウント作成は必ず保護者が管理してください。
Q3. 子どもがChatGPTの答えを全部信じてしまいます。どうすればいいですか?
「本当にそうかな?」という問いかけを、親御さんの口癖にしてみてはいかがでしょうか。AIの答えが返ってきたら、すぐに「これ正しいと思う?」と聞く習慣を作ります。AIはハルシネーション(誤情報の生成)を起こすことがありますから、答えを鵜呑みにせず、疑う姿勢を育てることが、これからのAI時代で最も大切なスキルになるのではないでしょうか。
Q4. ChatGPTで物語を作る遊びはどう始めればいいですか?
「変なロボットのキャラクターを考えて」という一言から始めてみてください。AIが何かを提案したら「もっとこうして」「今度はこうなったら?」と子どもが注文を増やしていきます。親御さんも一緒に参加して「お父さんはこんなキャラクターがいいな」と加えると、家族の共同作業になるでしょう。
Q5. 子どもがAIに人間関係の相談をしていたらどうすればいいですか?
すぐに話を聞いてあげてください。AIに人間関係を相談している場合、子どもが誰かに話を聞いてほしいサインであることが多いものです。「AIじゃなくて、お父さんやお母さんに話してほしかったんだよ」と伝えて、なぜAIに相談してはいけないのかを、やさしく説明してあげてほしいと思います。
Q6. 兄弟で一緒にChatGPTで遊ばせる方法はありますか?
クイズ・なぞなぞの難易度対決が一番盛り上がるのではないでしょうか。「AIに難しいクイズを出してもらって、先に答えた方が勝ち」というゲームは年齢差があっても楽しめます。物語の続きをリレー形式で作る遊びも、兄弟で一緒にやると会話が弾むことでしょう。
まとめ:AIを通じて、家族の会話を増やしていきませんか
小学生がChatGPTを楽しむ方法は、実はシンプルです。
- AIと会話して遊んでみる
- 「なんで?」をAIにぶつけてみる
- AIと一緒に比べてみる遊び
- AIと物語やキャラクターを作ってみる
- AIとクイズ・なぞなぞで遊ぶ
どれも難しくありません。最初の一歩は「一緒に座って使ってみる」だけです。
AIは、使い方を工夫すれば、家族の会話を豊かにする道具になり得るのではないでしょうか。子どもがAIと笑っている横で、親御さんも一緒に笑っている。そんな時間が、自然と正しいAIの使い方を子どもに教えてくれるはずです。
ここまで読んで、少し焦りを感じた方もいるかもしれません。それは、きっと正しい感覚なのだと思います。ただ、難しく考えなくていいのです。今夜、子どもと一緒に「なぞなぞ出して」と一言打ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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