
クムクムのサーボモーターと「90度調整」の重要性
クムクムに使用しているサーボモーターは、0度から180度まで回転します。
そのため、ちょうど真ん中にあたる角度は 90度 になります。
この「90度」は、クムクムにとって非常に重要な基準角です。
クムクムにおける「真っ直ぐ」は90度
たとえば顔の向きはとても分かりやすく、
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左を向く
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右を向く
そのどちらでもない 正面=真っ直ぐ が、ちょうど 90度 です。
同じことは、歩行に関わる部位にも当てはまります。
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歩く方向を決める 足の付け根のモーター
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体を傾ける 透明な足の内部にあるモーター
これらも、真っ直ぐ前を向く状態が90度 になります。
出荷時はすべてのモーターを90度に合わせる
そのため、クムクムを出荷する際には、
すべてのサーボモーターを90度にセットした状態 にしています。
この作業に使うのが、写真に写っている 90度調整用の治具(道具) です。
90度調整治具の使い方
まず、
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すべてのサーボモーターを、このアルミ製の台座に乗せます
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プログラムでモーターを強制的に90度に回転させ、その位置で停止させます
この時点で、モーター内部の基準角は正確に90度になっています。
その状態で、
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接続用のプラスチックパーツを取り付け
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ネジを締める
ことで、モーターパーツとして完成し、出荷できる状態になります。
それでも発生する「わずかなズレ」
ただし、ここで一つ問題があります。
接続用のプラスチックパーツには、
モーター軸の回転部分(ギアー)の形に合わせた切り欠きが入っています。
このギアーの噛み合わせの関係で、
せっかく90度にセットしても、ほんの少しだけ角度が前後にズレることがあります。
見た目ではほとんど分からないレベルですが、
歩行動作ではこの「ほんの少し」が大きな影響を与えます。
WEBサービスでの微調整が必要な理由
そのため、クムクムでは
プログラムから「90度」と指定したときに、本当に90度になるように
WEBサービスの調整画面を使って、微調整を行う必要があります。
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腕や顔のモーター
→ 多少ズレていても大きな問題は起きません -
足のモーター
→ 90度がズレていると、正しく歩けません
うまく歩かない時のチェックポイント
「どうもクムクムがうまく歩かない…」
そんなときは、ほぼ間違いなく足の90度がズレています。
その場合は慌てずに、
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片足立ちの状態を作り
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足の90度調整をしっかり行う
ことが重要です。
これはクムクムの調整作業の中でも、最も重要なポイントと言えます。
使用による摩耗と定期調整のすすめ
サーボモーターは、使い続けることで
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ギアー
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軸
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内部のメカ部分
が少しずつ摩耗します。
その結果、最初は問題なく歩いていたクムクムも、
徐々に90度がズレて、歩きにくくなることがあります。
これは故障ではなく、機械部品として自然な変化です。
そのため、
👉 こまめに90度調整を行うこと
をおすすめしています。
クムクムが「調整できる」設計である理由
クムクムは、
「一切ズレない完璧な機械」を目指すのではなく、
ユーザーが調整しながら長く使えるロボットとして設計されています。
90度調整は少し手間に感じるかもしれませんが、
それは ロボットを理解し、育てる体験でもあります。
クムクムがちゃんと歩くかどうかは、
この「90度」をどれだけ丁寧に扱えるかにかかっています。

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