京都のスタッフはとにかくクムクム好きです。
いつもクムクムロボットを見て、動かして、もっともっと改良するところはないか?もっと素敵になるところはないか?を毎日探しています。
ソフトもハードもメカも日々研究をしています。
お客様からのご要望やクレームをいつも前において、どうにかならないか?といつも考えています。

クムクムロボットは常に様々なところを見直しています

ロボットの腕が取れやすい!

クムクムロボットの良いところでもあり弱点でもあるのが腕の付け根の部分です。
腕の部分をはめ込むアタッチメント式の爪が細くて柔らかいので、すぐに開いたり折れたりしてしまうことです。
わかりにくいかもしれませんが、右は上側の爪が折れてしまっている状態で、左側はつめの先が折れてしまっています。
この部分が折れたり開いたりしやすいため腕がすぐに落ちてしまう現象が起きます。

クムクムロボットの爪が弱い理由

そもそも構造的に弱いというのはあるのですが、これは実は設計時に意図的に弱くしたこともあります。
というのも、そもそもこのクムクムロボットは、小さいお子様も使うことを大前提で開発をした経緯があります。
そのため強い力がかかって回るサーボモータや足、顔の部分は、お子様が指や手を挟んでしまった時に出来るだけけがをさせないような構造にする必要がありました。
もし必要以上の何か力がかかった時、お子様の手よりクムクムロボットの手が先に折れることを考えて、接続部分はできるだけ弱く作りました。

PRO/SEでは改良版を使用します

これまでは、すべてのモデルに対して同じパーツを使用していましたが、これからはクムクムPRO・SEについては強化したプラスチックを使用することとしました。
以下がその内容です。

右側がこれまでのクムクムロボットの腕の構造、そして左側が新しく見直して修正した構造です。
付け根の部分にリブ構造を採用することで、爪が外側に向くことをできるだけ抑えるようにしました。
そしてつめの先の角度も、もう少しうちに向くように、本の少しですが修正をしています。
これにより、今まで以上にカッチリとした接合ができます。
明らかに今まで以上に強くなったクムクムロボットです。

クムクムロボットプラスチック改良について

実は製品のプラスチック部分の改良は大変です。
プラスチック部品を作るための金型の修正をかけなくてはならず、今回の様に膨らんでいく方は金型を削る方向なのでまだ可能なのですが、縮める方はそれなりに大変です。
金型は、金属でできた固い塊なので、それを特殊な装置で削っていかなくてはなりません。
とくに、この金型は中国で作り日本へ輸入したものなのでまたまた大変でした。

なんとか、横浜の佐藤さん、愛知県のコウトクさんのご協力で強いクムクムが完成しホットしています

クム区ロボット構造もう少し強くしたい!

実は、ジョイントの受け側のプラスチック….丸いプラスチックや足のプラスチック部分….
このプラスチックの素材、現在はPOMという柔らかい素材なのですが、ここをもう少し固いプラスチックにかえることでもっとカッチリ感が増すことを実験しました。
そうするともっともっと強いクムクムロボットが完成するのですが、POM様に作られた金型で他の素材で成型すると不良品が多く出ます。
金型に流し込むプラスチックは液体状になっており、これが金型の中でかたまるのですが、この時の膨張率がプラスチック素材によってことなります。
金型ではこの膨張率を考えた方の設計が施されているため、簡単に素材を変えて流し込むことができないのです。

が、しかし、….. 対応はできていますので….まもなくもっと強いクムクムロボットをお披露目できると思います。