そもそもプログラミングとは?

2020年の小学校のプログラミング必修化にはじまり、2021年には中学校、2022年には高校でもプログラミング授業の必修化がはじまります。
2022年に高校に入学した1年生が大学受験するときには、大学入学共通テストへの導入が予定されています。

プログラミング教育という言葉を目にする機会が多くなってきていますが、そもそもプログラミングとはどんなものなのか、ここであらためて整理してみたいと思います。

プログラミングとは

コンピュータは、
・ものすごいスピードで
・正確に
・何度も
・指示したとおりに
・24時間365日
動作することができます。

でも、何をしたらいいのかはコンピュータは考えてくれません。
「何をしたら」をコンピュータに与えるのがプログラミングということになります。

例えば「歩く」ということを考えてみましょう

コンピュータを搭載したロボットに「歩け」と命令することを考えてみましょう。
単純に「歩け」とロボットに命令しても、ロボットは「歩く」というのがどういうことなのか分かりません。

・まず右足をあげて
・右足を前に出し
・右足を降ろし
・次に左足をあげて
・左足を前に出し
・左足を降ろす

これらの一連の動作で「歩く」という動作になります。

もちろん、右足をあげた状態で右足を前に出したときに、姿勢が崩れてこけてしまわないようにする必要がありますし、もっと正確に言えば、
右足をあげる、とか、右足を前に出す、というのがロボットに搭載されている足や足首のモーターを何度にするのか、指示する必要もあります。

このように、「歩く」という目的を達成するために、一連の動きを1つ1つ順番にコンピュータに命令することがプログラミングです。

そして、一度「歩け」という指示を記述してしまえば、次からは「歩け」というだけで、全く同じ動作を何度でも実行してくれます。

いかがでしょうか。プログラミングというのがどういうものなのか感じていただくことができたでしょうか?

世の中はプログラミングであふれている

いまや、世の中はプログラミングであふれています。
身近なところで言えば
スマートフォンや、Twitter・Instagram・Facebook・LINEなどのSNS、Googleマップなど。
Googleなどの検索エンジンや、Amazonなどのeコマースサイトなどもプログラムでできています。

カーナビや車自体の制御もプログラムでできていますし、
銀行のATMとか、電車の運行制御だったり時刻表の検索システム、飛行機の制御もプログラムです。

最近ではスマート家電もひろまってきて、家電製品をインターネットとつなげてスマートフォンと連携することができるようになってきています。

例えば、
・スマートフォンをリモコンのように使ったり、
・その応用で家に帰宅する前にエアコンを入れておくとか
・エアコンの使用時間を見ることが出来たり、電気代を確認できたり
・冷蔵庫の中身を読み取って、なくなってきたものに対してチラシを表示させる
などなど。

このように、今では世の中のほとんどのものがプログラミングで動いているので、
プログラミングがない世界は今や考えられないほどです。

この傾向は子供たちが大きくなっていく過程でもどんどん進んでいくことでしょう。
だからこそ
コンピュータに命令を出し、プログラミングする能力が必須となってきているのです。

プログラミングのメリット

では、プログラミングができるようになると、どんなメリットがあるのでしょうか?

いわゆるプログラミング的思考を身に着けられる

コンピュータはプログラムで指示された通りに動きます。
したがって、プログラムの記述を一部でも間違えたりすると、コンピュータは間違った記述の通りに動いてしまいます。(いわゆるバグです)
正しく動作させるには、想定されるケースに対応できるよう、あらかじめプログラミングしておく必要があります。

たとえば先の「歩く」の例では、
障害物があったらぶつかってしまうので、「止まる」とか「よける」といったプログラミングをする
水たまりがあったらジャンプする
など。

プログラミングはいくつかの処理を組み合わせて1つの動きを作ることになるので、
組み合わせや、その順番によっては正常に動作しなかったり、結果が異なるものになったりします。
1つ1つの処理の整合性を考えながら、正しく動作するように考えることで、ものごとを論理的に把握する力が養われます。

人間であれば、普段何気なく感覚的にできてしまうことも、プログラミングを通して理解することで物事をじっくり考える思考力を身に着けられることでしょう。

IT人材の需要は高い

2016年に総務省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると

マクロ推計結果によれば、我が国の人口減少に伴って、2019年をピークにIT関連産業への入職者は退職者を下回り、産業人口は減少に向かうと予想される。
また、IT関連産業従事者の平均年齢は2030年まで上昇の一途をたどり、産業全体としての高齢化も進むことも把握された。

とのことです。

だからこそ国が積極的にIT人材を育成するために動き出しているのであり、
IT人材の需要が非常に高いことを意味しています。
プログラミングに堪能な人材は、企業からも引く手あまたであり、ニーズは拡大しつづけることでしょう。

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