Qumcum HOME 3.0 HiSPEED で用意されている、Qumcum用のエクステンション(コマンドブロック)について説明します。
LED制御ブロック
Qumcumの胸についているRGB-LEDの点灯と消灯をコントロールします。
ブロック | ![]() |
説明 | 指定した色(R:赤、G:緑、B:青)でLEDを点灯します。 |
ブロック | ![]() |
説明 | 指定した色(R:赤、G:緑、B:青)でLEDを消灯します。 |
赤、緑、青をすべて点灯すると白になります。
BEEP音制御ブロック
Qumcumのスピーカーから、指定した高さ・長さの単音を鳴らします。
ブロック | ![]() |
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説明 | 指定の音程で指定の秒数、音を鳴らします。 ※上記例ではラの音が1秒鳴ります。
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VOICE制御ブロック
Qumcumの音声合成LSIをコントロールします。
ローマ字で指定した言葉をしゃべらせることができます。
ブロック | ![]() |
説明 | しゃべる速度を指定します。(1:遅い~10:速い) |
ブロック | ![]() |
説明 | 指定した言葉をしゃべります。(ローマ字入力で40文字以内) ※上記例では「こんにちは」としゃべります。
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記号 | 文字コード | 説明 |
---|---|---|
‘ | (0x27) | この位置にアクセントを指定します。母音の後に指定する必要があります。 |
– | (0x2D) | 長音を指定します。例)「ohayo-」⇒「おはよー」 |
. | (0x2E) | この位置にポーズ(無音区間)が入ります。文の終わりを示します。 |
? | (0x3F) | この位置にポーズ(無音区間)が入ります。文の終わりを示します。 文末の声が高めになります。 |
半角 空白 |
(0x20) | この位置にポーズ(無音区間)が入ります。 文中の息継ぎの部分に指定します。一般に次の音が高くなります。 |
, | (0x2C) | この位置に短いポーズ(無音区間)が入ります。 半角空白と機能は同じですが、無音区間の長さが短くなります。 |
; | (0x3B) | 次のアクセント句が比較的高い音で始まります。ポーズは入りません。 |
/ | (0x2F) | 通常のアクセント句の句切りに指定します。ポーズは入りません。 |
+ | (0x2B) | 前後のアクセント句の句切りがあいまいな場合に指定します。ポーズは入りません。 |
《ローマ字表》
あ | い | う | え | お |
a | i | u | e | o |
か | き | く | け | こ |
ka | ki | ku | ke | ko |
さ | し | す | せ | そ |
sa | si/shi | su | se | so |
た | ち | つ | て | と |
ta | ti/chi | tu/tsu | te | to |
な | に | ぬ | ね | の |
na | ni | nu | ne | no |
は | ひ | ふ | へ | ほ |
ha | hi | hu/fu | he | ho |
ま | み | む | め | も |
ma | mi | mu | me | mo |
や | ゆ | いぇ | よ | |
ya | yu | ye | yo | |
ら | り | る | れ | ろ |
ra | ri | ru | re | ro |
わ | うぃ | うぇ | うぉ/を | |
wa | wi | we | wo | |
ん | ||||
nn/n |
が | ぎ | ぐ | げ | ご |
ga | gi | gu | ge | go |
ざ | じ | ず | ぜ | ぞ |
za | zi/ji | zu | ze | zo |
だ | ぢ | づ | で | ど |
da | di | du | de | do |
ば | び | ぶ | べ | ぼ |
pa | pi | pu | pe | po |
ぱ | ぴ | ぷ | ぺ | ぽ |
ba | bi | bu | be | bo |
ヴァ | ヴィ | ヴ | ヴェ | ヴォ |
va | vi | vu | ve | vo |
ー(長音) | っ(促音) | ||
– | xtu/子音の連続 | ||
きゃ | きゅ | きぇ | きょ |
kya | kyu | kye | kyo |
しゃ | しゅ | しぇ | しょ |
sya/sha | syu/shu | sye/she | syo/sho |
ちゃ | ちゅ | ちぇ | ちょ |
tya/cha/cya | tyu/chu/cyu | tye/che/cye | tyo/cho/cyo |
にゃ | にゅ | にぇ | にょ |
nya | nyu | nye | nyo |
ひゃ | ひゅ | ひぇ | ひょ |
hya | hyu | hye | hyo |
みゃ | みゅ | みぇ | みょ |
mya | myu | mye | myo |
りゃ | りゅ | りぇ | りょ |
rya | ryu | rye | ryo |
ぎゃ | ぎゅ | ぎぇ | ぎょ |
gya | gyu | gye | gyo |
じゃ | じゅ | じぇ | じょ |
ja/jya | ju/jyu | je/jye | jo/jyo |
ぢゃ | ぢゅ | ぢぇ | ぢょ |
zya/dya | zyu/dyu | zye/dye | zyo/dyo |
びゃ | びゅ | びぇ | びょ |
bya | byu | bye | byo |
ぴゃ | ぴゅ | ぴぇ | ぴょ |
pya | pyu | pye | pyo |
すぃ | てぃ | とぅ | てゅ |
swi | thi | twu | thu |
ずぃ | でぃ | どぅ | でゅ |
zwi | dhi | dwu | dhu |
つぁ | つぃ | つぇ | つぉ |
tsa | tsi | tse | tso |
ふぁ | ふぃ | ふぇ | ふぉ |
fa | fi | fe | fo |
距離センサーブロック
Qumcumの目の部分の距離センサーから、障害物までの距離(cm)を計測します。
ブロック | ![]() |
説明 | このブロックが実行されると、その時の目の前の物体までの距離を計測します。
※BASICバージョンと異なり、計測処理のためモーター等の動作が一時的に停止することはありません。 |
ブロック | ![]() |
説明 | 計測した距離が代入されるブロックです。この変数を使って様々な処理を行います。 |
《使用例》目の前30cm未満に何かの物体を見つけると440Hzの音を鳴らします。
音検知ブロック
Qumcumの胸の部分のマイクより周囲の音を拾うことができます。
ブロック | ![]() |
説明 | このブロックが実行された時の周囲の音の大きさを拾います。 0~100までの数字を返します。 |
ブロック | ![]() |
説明 | 拾った音の大きさが代入されるブロックです。 |
《使用例》80以上の大きな音を検知したら赤いLEDが光ります。
モーター制御ブロック
ブロック | ![]() |
説明 | モーター電源をON/OFFします。※上記例はONの例 ONにするとモーターに電源を送り込みます。
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ブロック | ![]() |
説明 | このブロックが実行されるとモーターが動きます。 後掲の「Qumcumを動かしてみよう」を参照ください。 |
ブロック | ![]() |
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説明 | 指定のモーターを「まっすぐの位置」になるようにセットします。 ※「MOVE」ブロックで動作します。
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ブロック | ![]() |
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説明 | 顔を、指定の角度になるようにセットします。 ※「MOVE」ブロックで動作します。
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ブロック | ![]() |
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説明 | 右うで/左うでを、指定の角度になるようにセットします。 ※「MOVE」ブロックで動作します。
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ブロック | ![]() |
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説明 | 右/左の足の付け根にあるモーターを、指定の角度になるようにセットします。 ※「MOVE」ブロックで動作します。
(注)可動範囲は60~120度までです。それ以上の数値はロックがかかり指定の数字までは動きません。(プラスチック部品の破損を防ぐために60~120度までに制限しています) |
ブロック | ![]() |
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説明 | 右/左の足首にあるモーターを、指定の角度になるようにセットします。 ※「MOVE」ブロックで動作します。
(注)可動範囲は60~120度までです。それ以上の数値はロックがかかり指定の数字までは動きません。(プラスチック部品の破損を防ぐために60~120度までに制限しています) |
Qumcumを動かしてみよう
足の4つのモーターの組み合わせをうまく使い、Qumcumを動かしてみましょう。
モーターは常に電源が投入され突っ張った状態ですから、体を傾かせる場合、傾かせたい一方だけのモーターの角度を指定してもうまく傾きません。もう一方のモーターをうまく回転させ、両方のモーターで傾きを作ります。
《片足のテクニック》
傾く場合の角度や方向は、組み立て・調整時の微妙な角度のズレによって、それぞれのロボットで異なります。調整時に、右・左両方向にしっかり片足立ちができるようにセットしてください。
プログラムでどうしても片方にしか傾かない場合は、動作速度や(まつ)ブロックをうまく使い、プログラムで調整します。
《確実に目的角度まで回転させるテクニック》
BASIC版では、(動く)ブロックでコマンドがロボットに送られると、モーターが指定角度に到達するまでしっかり待ってくれました。
HISPEED版では(動け)ブロックでコマンドをロボットに送っても、モーターが指定角度に到達したかどうか関係なく、次のブロックを実行してしまいます。
そのため、思ったところまで回転しなかったということが起こります。
しっかり指定角度まで動かした後に、次のコマンドが実行されるようにするには、スクラッチの(まつ)ブロックを使い時間調整します。
反対に、(まつ)ブロックの微妙な時間調整で、驚くような動きを作ることができる場合があります。いろいろ挑戦してみましょう。
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