小学校プログラミング教育-2「どうすれば」

令和2年2月 文部科学省 小学校プログラミング教育の手引(第三版) の2ページに取り掛かりました。ここでは文頭に【本手引のねらい】として

教師の皆さんがプログラミング教育に対して抱いている不安を解消し、安心して取り組んでいただけるようにすることが本手引のねらいです。

と記述されいています。

また次の段落では
プログラミング教育に関するカリキュラム・マネジメントと本手引で示す指導例の対象

学校の教育活動は、各学校の教育目標の下で、児童や学校、地域の実情等に応じて、各学校において創意工夫を生かした教育課程を編成して実施されるものであり、プログラミング教育も例外ではありません。本手引を参考として、学習指導要領に例示された教科・学年・単元等に限定することなく、適切なカリキュラム・マネジメントの下で、各学校の創意工夫を生かしたプログラミング教育が展開されることが期待されます。

要約すると「他の教科と同じように地域や状況に合わせて、指導要領にとらわれずに適切なカリキュラムとマネージメントの下で、学校側の考えで自由に展開しなさい」と読み取れます。

つまり、自由に創意工夫してやりなさい!といういうことなので、自由発想としてのプログラミング教育としては実に素敵な文言なのですが、プログラミングそのもを経験していない先生たちにとって、どのように創意工夫をしたらいいのか難しそうです。

多くのプログラミング教材がある中、どれが使いやすいのか?どれがいいのか?どれが創意工夫できるのか?何をどうするのか?…校内にICTに詳しい先生がいらっしゃる場合はそれなりに進むのでしょうが、そうでない学校も多いと思いますので、これは相当学校による格差が生まれそうな感じを受けます。

「適切なカリキュラムとマネージメントの下で」という文言がどうしても気になります。
「適切なカリキュラム」…. プログラミング教育をこれから始める学校に判断が付くのでしょうか?
「適切なマネージメント」…. どんなマネージメントなのでしょうか?

とても多くの??が生まれますが、とにかく、ここはやはり経験のある民間企業としっかりタイアップをして、教育のプロである先生が、教育に最適だと思う教材を見極めていただくしかなさそうな感じです。

気になる学校差・地域差

プログラミング教育が必須になる以前に、プログっラミング教育は自由だから地域差が生まれるぞ!といろいろなサイトで騒がれていました。今(2021年7月)はどうなんでしょう?

取り急ぎ政府が行う「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」の「学校における小学校プログラミング教育の実施レポート」の更新日が2021年6月22日だったのでここから情報を拾ってみました。

ここでは2020年11月9日からの公開として、日本の各地方での学校での取り組みレポートが投稿されていますので、その投稿数を調べてみました。

※これはあくまで投稿数を数えたもので直接地域差につながるデータではありません。
※同じ学校が多数の投稿をしている都道府県もありますのであくまで参考程度です。

地域 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
投稿数 2 6 6 3 7 4 8
地域 茨木 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川
投稿数 4 1 4 20 17 96 70
地域 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜
投稿数 7 7 4 10 4 17 14
地域 静岡 愛知
投稿数 9 4
地域 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山
投稿数 3 2 3 6 5 10 4
地域 鳥取 島根 岡山 広島 山口
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地域 徳島 香川 愛媛 高知
投稿数 95 11 19 3
地域 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島
投稿数 5 1 2 4 16 3 34
地域 沖縄
投稿数 4

2021年7月現在のGIGA端末導入実績やプログラミング授業実施状況については現在調査をしております。

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